アフターピルはオンラインでも購入することが可能です。

一方、ネット通販からの購入は、健康被害のリスクや届くのに時間がかかるなどの問題が起こる可能性があります。

この記事では、オンライン診療でアフターピルを安全に入手できるよう以下の内容について詳しく解説します。

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アフターピルをオンライン診療と産婦人科で処方してもらう違い

アフターピルをオンライン診療で処方してもらう場合と産婦人科で処方してもらう場合では、どのような違いがあるか解説します。

• 診療可能な曜日や時間の制限
• 移動や待機にかかる時間
• 他の人に知られるリスク
• 支払方法の選択肢

診察可能な曜日や時間の制限

オンライン診療は対面診療よりも幅広い時間帯で診察可能で、時間の制限がないのが特徴です。

24時間受付のクリニックや、9時から23時までなどの診察時間を提供しているクリニックもあります。

土日祝日も対応可能なので、必要な時にすぐ受診することができます。

このため、仕事や学校などで診察時間内に病院へ行けない方や休日に診察を受けたい方には、オンライン診療をおすすめします。

アフターピルは、速やかに服用することが妊娠阻止率を高めるので、診療時間が長いオンライン診療はその点でもおすすめです。

移動や待機にかかる時間

病院までの移動や診察までの待ち時間がないことも対面診療との違いです。

オンライン診療は、インターネット環境さえあればどこでも診察を受けることができ、問診から診察終了まで10分程度で済むこともあります。

待ち時間がないことは、迅速な対応が求められるアフターピルの服用において大きなメリットです。

移動の必要がないため、体力的・精神的な負担も軽減され、リラックスして診察を受けることが可能です。

また、オンライン診療は病院で待つ必要がなく好きな場所で自由に過ごすことができるため、時間を有効に使うことができます。

他の人に知られるリスク

オンライン診療はクリニックに出向く必要がないので、自宅などから他人の視線を気にせずに受診することができます。

また、自宅に配送してもらえるので、アフターピルの購入や服用を知られることがなく、プライバシーが確保されます。

さらに、オンラインクリニックによっては、配送時に品名を「化粧品」や「サプリメント」として記載する、送り主を「同上」とするなど、プライバシーに配慮した対応をしてくれるところもありますので参考にしてください。

支払方法の選択肢

対面診療のほとんどの医療機関では後払いができず、支払いは現金やクレジットカードのみとなっています。

しかし、オンラインクリニックは、現金やクレジットカードに加えて、後払いできることが多いです。

そのため、すぐにはお金が用意できないなど後払いでしか支払えない場合は、オンライン診療サービスの利用をおすすめします。

オンライン診療のメリット・デメリット

オンライン診療でアフターピルを購入する際のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット	デメリット
・時間や曜日関係なく好きな時間に受診できる ・移動や待機にかかる時間がなく、迅速に診断を受けることができる ・他の人に知られるリスクが低い ・支払方法の選択肢が多い（後払いができる）	・インターネット環境が必要である ・天候や交通状況により配達が遅れることがある ・地域によっては配達に時間を要する場合がある

すぐに受診・処方・受け取りができるのが、オンライン診療の最大のメリットですが、地域によっては薬の受け取りまでに2日程度かかることもあります。

お住まいの地域の配達状況を必ず確認してから受診しましょう。

オンライン診療でのアフターピル処方がおすすめな人

メリット・デメリットを踏まえ、以下にあてはまる方はオンライン診療でのアフターピル処方がおすすめです。

オンライン診療でのアフターピル処方がおすすめな人
・クリニックに行く時間がとれない人 ・都心部など交通の便がよい地域に住んでいる人 ・アフターピルの配送が遅れた場合、他に受診できるクリニックを用意できる人 ・性行為から1日以内に受診し、アフターピル配送後すぐに服用できる人

オンライン診療を利用する際には、適切なタイミングでアフターピルを服用できない恐れがある場合はおすすめできません。

さらに、オンライン診療を活用する場合、配送遅延を考慮して120時間以内に服用するタイプのアフターピルを処方してもらうのが良いでしょう。

アフターピルを早く入手できるおすすめのオンライン診療10選

アフターピルを早く入手できるおすすめのオンラインクリニックを紹介します。

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• ソクピル
• エミシアクリニック
• エニピル
• クイックピル
• クリニックフォア
• メデリピル
• マイピル
• Pills U
• あしたのクリニック
• オーロラクリニック

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各クリニックの詳細をまとめましたので、ご一読ください。

アフターピルの基本情報

アフターピルを服用する前に、効果や副作用、一緒に服用してはいけない薬などを知っておくことが大切です。

以下にまとめていますので、必ずご一読ください。

• アフターピルの効果
• アフターピルの副作用
• アフターピルの効果に影響がある薬とサプリ

アフターピルの効果

アフターピルは、性行為後できるだけ早く服用することで避妊率を高めることができます。

以下の表は、緊急避妊薬である「レボノルゲストレル」を服用した際の妊娠阻止率をあらわしたものです。

	24時間以内	48時間以内	72時間以内
妊娠阻止率	95％	85％	58％

このように、時間の経過によって妊娠阻止率が下がってしまうので、迅速に受診しアフターピルを服用することが重要です。

アフターピルの副作用

アフターピルの使用による副作用は個人差がありますが、副作用があらわれる確率は低いとされています。

副作用があらわれた場合でも、通常は1〜2日以内に治まることがほとんどです。

アフターピルの副作用としては、以下のようなものがあります。

アフターピルの副作用
・不正出血 ・頭痛 ・吐き気 ・倦怠感 ・眠気 ・下腹部痛

副作用について不安がある方は、受診するタイミングで医師に相談することをおすすめします。

また、副作用が長引く場合にも産科婦人科を受診してください。

アフターピルの効果に影響がある薬とサプリ

アフターピルの効果を弱めたり、相互作用を引き起こす可能性のある薬があります。

具体的には、次のような薬がアフターピルの避妊効果に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

• 抗けいれん剤
• ＞フェノバルビタール・フェニトイン・プリミドン・カルバマゼピン
• HIV プロテアーゼ阻害剤
• ＞リトナビル
• 非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤
• ＞エファビレンツ・リファブチン・リファンピシン
• セイヨウオトギリソウ（セント・ジョーンズ・ワート）
• 血栓症などで処方される血液をサラサラにする薬（抗凝固剤）

参考：日本産科婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針」（平成28年度改訂版）

現在服用中の薬やサプリメントがある場合、医師に相談することが大切です。

お薬手帳がなければ、服用中のものを紙やスマートフォンにメモしておくと、医師に正確に伝えることができます。

アフターピルをオンラインで購入する際のチェックポイント

アフターピルをオンラインで購入する際のチェックポイントは以下の通りです。

• 取り扱うアフターピルの種類｜72時間以内・120時間以内
• 発送・配送サービス｜服用するまでにかかる時間
• トータルの費用｜診察料・配送料・薬代

それぞれ詳しく解説します。

取り扱うアフターピルの種類｜72時間以内・120時間以内

アフターピルには数種類あります。

それぞれ服用方法や妊娠阻止率などが違うので、どのアフターピルの処方を希望するか前もって確認することをおすすめします。

ウリプリスタール法

処方される薬	エラなど
服用方法	120時間以内に1錠
副作用の出やすさ	出にくい
副作用の症状	・吐き気 ・消退出血 ・腹痛 ・頭痛 ・眠気　など
妊娠阻止率 ※24時間以内に服用した場合	99％

レボノルゲストレル法

処方される薬	ノルレボ、レボノルゲストレルなど
服用方法	72時間以内に1錠
副作用の出やすさ	ヤッペ法と比べて出にくい
副作用の症状	・吐き気 ・下腹部痛 ・頭痛 ・眠気 ・不正出血　など
妊娠阻止率 ※24時間以内に服用した場合	95％

ヤッペ法

処方される薬	プラノバールなど
服用方法	72時間以内に2錠 12時間後にさらに2錠
副作用の出やすさ	比較的出やすい
副作用の症状	・吐き気 ・下腹部痛 ・頭痛 ・嘔吐 ・不正出血　など
妊娠阻止率 ※24時間以内に服用した場合	77％

レボノルゲストレル法

処方される薬	ノルレボ、レボノルゲストレルなど
服用方法	72時間以内に1錠
副作用の出やすさ	ヤッペ法と比べて出にくい
副作用の症状	・吐き気 ・下腹部痛 ・頭痛 ・眠気 ・不正出血　など
妊娠阻止率 ※24時間以内に服用した場合	95％

ヤッペ法

処方される薬	プラノバールなど
服用方法	72時間以内に2錠 12時間後にさらに2錠
副作用の出やすさ	比較的出やすい
副作用の症状	・吐き気 ・下腹部痛 ・頭痛 ・嘔吐 ・不正出血　など
妊娠阻止率 ※24時間以内に服用した場合	77％

クリニックによって取り扱っている薬が異なるので、希望の薬があるかどうか事前に確認することが大切です。

どの薬を処方するかの最終的な判断は医師が行うので、その点は留意しましょう。

発送・配送サービス｜服用するまでにかかる時間

前述したように、アフターピルはできるだけ早く服用することで妊娠阻止率を高めることができます。

多くのオンライン診療サービスでは、当日や翌日の予約が可能で、診療後当日～2日以内にアフターピルが手元に届きます。

その中でも、迅速に診療を受けられ、速やかにアフターピルが手元に届くサービスを選びましょう。

東京23区や都心部などにお住まいの方は、診療後数時間以内にアフターピルが届くオンライン診療サービスも多いので、ぜひご活用ください。

トータルの費用｜診察料・配送料・薬代

アフターピルは病気の治療目的でないため、保険の適用外となります。

風邪などで病院に行く際、診療費や薬代はどの病院でもほとんど差がありません。

一方で、アフターピルの場合は病院側が診療費や薬代を自由に設定できるため、料金が病院ごとに大きく異なることがあります。

オンライン診療サービスでアフターピルを処方してもらう場合、以下の一般的な価格帯を参考にしてください。

薬の種類	価格の相場
エラ（エラワン）	10,000～20,000円
ノルレボ	8,000～15,000円
マドンナ、レボノルゲストレル （ノルレボのジェネリック医薬品）	6,000～10,000円
プラノバール（ヤッペ法）	4,000～8,000円

診察料や配送料は、クリニックによって様々です。

診察料は無料～2,000円程度、配送料は無料～1,000円程度と差があります。

特に配送料は、当日配達を希望すると追加料金が大きく上乗せされる場合もあるのでクリニックごとの料金をよく確認することが重要です。

アフターピルを購入・服用する際の注意点

アフターピルを購入・服用する際には注意点があります。

• アフターピルの購入には年齢制限がある
• マツキヨなどのドラッグストアでアフターピルは購入できない
• ネット通販でのアフターピル購入は偽薬の疑いがあり危険
• アフターピルは診察なしで処方できない
• アフターピルは自由診療のため保険が適用されない
• アフターピルを服用した後は避妊できたかを確認する

アフターピルの購入には年齢制限がある

未成年でもアフターピルの処方を受けることができますが、クリニックによっては保護者の同伴や同意書が必要な場合があります。

本記事で紹介したクリニックの年齢制限については以下の通りです。

クリニック名	年齢制限
メデリピル	18歳未満は保護者の同意と同席が必要 46歳以上は血栓症のリスクが高いため利用不可
ソクピル	18歳未満は親権者の承諾が必要
エニピル	年齢制限なし
マイピル	15歳以上（高校生は学生証の提示必須）
クリニックフォア	15歳以上利用可能
Pills U	18歳以上利用可能
あしたのクリニック	18歳以上利用可能
オーロラクリニック	18歳未満は保護者の同伴が必要
エミシアクリニック	18歳以上利用可能

各クリニックの年齢制限を確認し、受診可能なクリニックを選びましょう。

マツキヨなどのドラッグストアでアフターピルは購入できない

アフターピルは、基本的にはドラックストアでは購入できません。

しかし、全国の一部の薬局で試験的に販売を行っています。

国（厚生労働省）では、将来的に、予期せぬ妊娠の可能性が生じた女性が処方箋なしに緊急避妊薬を適切に利用できる仕組みを検討するため、薬局での販売方法などについて情報を集めるための調査研究を行うことになりました。調査研究の一環として、一部の薬局での販売を行っています。 （研究名称：緊急避妊薬販売に係る環境整備のためのモデル的調査研究）

対象の薬局で購入する場合、事前の電話や薬剤師との面談、アンケートへの回答などが必要です。

詳しくは『厚生労働省の特設ページ』をご確認ください。

ネット通販でのアフターピル購入は偽薬の疑いがあり危険

ネット通販でアフターピルを購入することは、次のようなリスクがあるため危険を伴います。

• 海外の薬を輸入し販売している場合が多く、偽薬の疑いがある
• 海外のアフターピルは成分や量が日本で処方されるものとは異なる場合がある
• 診察を受けずに自己判断で服用することになるため重篤な症状が出る可能性がある

たとえネット通販で安く販売されていても、危険を伴うため必ず医師の診察を受けたうえで処方してもらいましょう。

アフターピルは診察なしで処方できない

アフターピルは、原則診察なしでは処方できません。

一部の薬局で試験的にアフターピルの販売が行われていますが、その場合でも薬剤師との面談が必須です。

医師の診察を受け、しっかりと説明を聞いてから処方してもらうことで安全性を高めます。

アフターピルは自由診療のため保険が適用されない

アフターピルの処方には保険が適用されず、診察料、処方料、薬代など全額自費での負担となります。

アフターピルの費用は医療機関や薬によって異なりますが、約4,000～20,000円です。

また、支払方法についても確認しておくと良いでしょう。

基本的に保険証の提示は不要ですが、身分証明として保険証の提示を求められることがあります。

アフターピルを服用した後は避妊できたかを確認する

アフターピルを服用して終わりではなく、避妊が成功したかを確認する必要があります。

確認方法は以下の通りです。

消退出血を確認する

アフターピルを服用した後、約10日で消退出血が起こると避妊に成功したサインとなります。

消退出血とは、子宮内膜が剥がれ落ち、血液とともに体外に排出される現象です。

ほとんどの場合、月経予定日の1週間前後に出血が見られます。

しかし、出血があっても消退出血かどうかを見分けるのは困難です。

出血の有無に関わらず、妊娠検査薬でも避妊が成功したかどうかを確認しましょう。

妊娠検査薬を使用する

妊娠検査薬の使用は、アフターピルの服用後10日程度が目安です。

妊娠検査薬で陽性と判断された場合は、すぐに産婦人科を受診しましょう。

また、妊娠検査薬で陰性となっても、月経予定日を過ぎても生理が来ない場合や消退出血が見られなかった場合は産婦人科の受診をおすすめします。

オンライン診療でのアフターピル購入のながれ

STEP1 予約をとる

まずは診察したいクリニックを選び、予約をとります。

LINE登録やホームページからなど、予約方法はクリニックによって様々です。

STEP2 問診票を入力する

問診票を入力します。

性行為をした日時や月経周期、他の薬の服用歴などを聞かれる場合が多いので、間違いのないよう気を付けて回答しましょう。

STEP3 オンライン診療を受診する

予約した日時にオンライン診療を受診します。

診療方法は通話やビデオ通話などがあります。

アフターピルについての疑問や薬の希望があれば、しっかりと医師に伝えましょう。

STEP4 アフターピルを受け取り服用する

アフターピルを受け取り次第すぐに服用します。

前述した通り、アフターピルは性行為後できるだけ早めに服用することで効果が高まるからです。

STEP5 費用を支払う

クリニックからの請求を待ち、指示通りに支払います。

支払いの期限を必ず守りましょう。

まとめ

本記事では、アフターピルを処方してもらえるおすすめのオンラインクリニックやオンラインクリニックの基礎知識、メリット・デメリットなどについて説明しました。

アフターピルは早めに服用するほど効果が高まるため、速やかに手に入れることが大切です。

アフターピルが必要な際には、一人で悩まずにオンラインクリニックで安全に診察を受けましょう。

自分の目的に合ったオンラインクリニックを探すために、本記事が参考になれば幸いです。

監修者
医療法人いまず外科 院長 今津 浩喜 藤田学園保健衛生大学（現藤田医科大学）、藤田保健衛生大学医学部大学院外科教室卒業後、病院勤務や同大学講師を経て、2004年にいまず外科を開院。 【資格】 医学博士、麻酔標榜医、病理解剖資格、下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術の実施基準による実施医、指導医、実施施設認定　ほか